cycle of a pig/haniwa
鉄塔の下に君は立って、ぼんやりと夕日を眺めている。
上記のことをつらつらと話すと、君は「それで?」と言う。
「踏んでください」と僕は答える。
僕は四つん這いになり、君はハイヒールで僕の頭から背中までを順に踏む。
僕は首をもたげて君の顔を見る。君は僕を見つめる。
この角度から見る君の顔が僕は好きだ。
「踏まれるのが気持ちいいの?変態」
芝居がかった口調で言う君が好きだ。
「ねえ、豚の鳴き真似をしてよ」
僕は鳴く。ぶひぶひぶひ。
あはは、ホンモノだー、と君は笑う。
ぶひぶひぶひ。
ぶひぶひぶひ。
「そんなにごちゃごちゃ考えてたら頭ウニになっちゃうよ」
Sオンナ
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