夏をかう/ことこ
 
をすぼめたり、ふくらませたり、したりして、ふかくふかく、ひかりの届かないところまで、たどりつくために、できるだけ息をとめていられるようにって、できるだけ水面からとおざかれるようにって、それだけをただ、ねがっていた、はずなのに、


                   やわらかい夜空は))
                      たやすく))
               なにもかも呑み込んで))
                    しまって))


            しまいこんで※


浴衣の帯の締め付ける
すこやかさに支えられて
綿菓子だけでは
すこし
手持ちぶさただから
嫌いだった
林檎飴も
買ってみたりする
そんな夏がきました
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