夏をかう/ことこ
をすぼめたり、ふくらませたり、したりして、ふかくふかく、ひかりの届かないところまで、たどりつくために、できるだけ息をとめていられるようにって、できるだけ水面からとおざかれるようにって、それだけをただ、ねがっていた、はずなのに、
やわらかい夜空は))
たやすく))
なにもかも呑み込んで))
しまって))
しまいこんで※
浴衣の帯の締め付ける
すこやかさに支えられて
綿菓子だけでは
すこし
手持ちぶさただから
嫌いだった
林檎飴も
買ってみたりする
そんな夏がきました
戻る 編 削 Point(2)