追悼/ゆるこ
 
密やかな町の内緒話の中で
厳かな愛を語ろうとする
辻斬りに唇を奪われる時間
六弦が風鳴りを時間に合わせて繰り返している

さっきから、さえぎられている音の正体はなんだい
景色なのかい
心なのかい
ブランコがゆるりとゆ れ る


明日の特権をもったやつらが
足早にバンジージャンプしてる
地面とキスしてる
張り付いたガムみたいだ

淡々とついた呼吸も嘘も
自動改札機で清算できるから
今のうちに払って
もう、いってください












(さようなら、ギターリスト  この世の無常をありがとう)
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