りっとう/遊僕民
 
君の口から放たれた刹那
剣となった別れの言葉が
深く突き刺さる
胸の底にまで到達した傷は
心の一部を削り取って
僕でない僕を創造した
涙が止まるのが判った

悲劇に
表情を剥ぎ取られる
その前に
最期の良心に則って
割りきれなさを断ち切らん

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