甘く、痺れて朝/
ジャイコ
堕ちていった葉は
碧の奥へと重なって
死んだ細胞が再び
新しいこどもたちを生かすように
たべものは僕の肺へと
するり届けられていく
いつまでも
きみの手を離せないように
僕の皮膚は
きみの温度を恋して止まない
どこまでも広がる
愛しさの毛布は
きみに触れるたびに捩れ
僕の心拍数を心配したきみの
白い頬を優しく染める
最後まで見ていたい
このやわらかな衝動
思い出すたびに痺れる膝を
抱き締めた僕に
つめたい夜が訪れますように
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