独言/ウデラコウ
 
薄い夜に 小さな雨音を聞いて 静かに目をあける
いつの間にか 日付は変わっていて 手のひらのなかの液晶画面には顔文字がよっつ。
等間隔に並んでいて

僕は目をこすりながら 何それ とだけ返すとまた
静かに瞳を閉じた

遠のいてゆく雨音は 止みそうなのかそれとも ただ僕が意識の底に向かって落ち始めたのか
判断はつかなかったけど

さっきまで考えていた 君とずっといられる100の方法のうち54番目はいったい何だったけ??って思い出してて
1から順番に試したら一体 何番目で君と離れ離れにならないですむんだろうと 酷く真面目に考えた

結局のところ 僕はただ 君のそばにいたくて
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