幸せを乗せた黄色いベンチ/遊僕民
 
イメージ通りの三日月に
そっとため息を吹き掛けて
燻る炎をくすぐった

恐れた通りの結末に
パッとため息が被さって
揺れてる視界を遮った

ため息を浴びてなお光る星々を
疎ましく思った
他人の光に照らされるだけの月を
いとおしく思った

イメージの僕を三日月に
落っこちないよう置いてみて
黄色いベンチをくすぐった

遥か彼方のこの星に
うっとりため息吹き掛けて
気分よく鼻唄を歌った

戻る   Point(2)