キャンパス/相羽 柚希
 
真昼の明かりが網膜を焼く
秒針が動く度ゆっくり目を閉じる
まどろみに輪郭を失っていくキャンパス

頭が痛い お腹が痛い
何だか食欲もない
立ち尽くす混雑の学食

また眠れなかった
眠りたくなかった
講義中 心地よい眠りへ

真昼の明かりが網膜を焼く
まどろみに輪郭を失っていくキャンパス

目を開ければ現実に吐きそう
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