あり/
きりはらいをり
ありだ、ありだ
ありの行列だ
一匹ずつ 何かを持ってる
整然と並んで行進してる
今にも小さなラッパと軍歌が
どこからともなく聞こえてきそう
黒い点線が端からどんどん
小さな巣穴に吸い込まれていく
滴がこぼれた 驚いて
ありはばらばらと散っていく
炎天下、8月の昼下がり
汗だくの少年は我に返る
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