天の白馬/明香璃
天の白馬は 雲海をかけてゆく
どこまでも どこまでも
時に 灼熱の太陽に灼かれようとも 時に嵐に飲み込まれようとも
その足並みは変わらない よりいっそう負けまいとして 力強く駆け抜ける
たとえ その身が散り散りになろうとも
ただ 前だけ見つめて
何があろうとも 心に強い信念を持って
けれど 地を行く人間は
そのほとんどが 目標を見失い 自分が立っている位置すらも危うい
それは 下ばかり見つめて もっと 先を見ようとしないから
人間は立ち止まり
それでも 白馬は駆けて行く
私は白馬になりたい
立ち止まるくらいなら どんどん前へ進む
この身が すり減っても
心に熱いものがあるから 私は 後悔などしない
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