こころの味を知らない/みぞるる
 

ことばは何に支えられているの

きみの口がにくい
いつだって嘘を孕んでいるくせに

あたかもそこにある、
ひとつのリンゴのようなフリをしている
(それは限りなく現実のようなもの)


きみと繋がる唯一のてだてが
そんなにも脆いものだから

ぼくらは愛玩動物にたよって
嘘のないセカイをやっとのことで保ったりする


きみの口がにくい
そんなもの投げ捨てて

ぼくにしょっぱい魂をちょうだいよ

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