14行/瀬崎 虎彦
 
脆弱を守る 固い鎧ではなく
進入を許さない 壁ではなく
触れられることに 道を開く
強くて弱い フォルムを纏う

メロディやリズムが脱臼され
何も 残らなかったと して
視覚的に 心地よい と思う
バランスとアンバランスの妙

いわゆる定型詩でない日本語の自由詩で
ソネットという名前ばかりの形式に意味は
ない とおっしゃる方もあるのだけれど

やっぱり 自分の気持ちをいれる
いれものがあってほしいとおもうくらいの
そんな詩を書いてるんです

戻る   Point(1)