深淵に見つめ返されない日々/
きゃとる
恍惚としていない。
目眩を覚えるような深淵に、どれ程の時間触れていない事だろう。
それは、とりもなおさず生きながらの死を意味する。
なぜなら、本物の美や愛に至った時の恍惚感こそが、唯一己れの生を証明するものなのだから。
気が遠くなる程にねっとりと生の密度を感じたい。
その一番単純な具現化はセックスだ。当然やりゃいいってもんではないが。
至るべきは気を失う程のエクスタシー。音楽も絵画も文学も全ての芸術は皆、その為にある。
戻る
編
削
Point
(1)