青い目覚め/
ことこ
手をはなした風船は
青ざめた空にすいよせられた
耳鳴りに足をとられて
ずっと逆立ちしたままだったと
朝顔のつぼみが綻びて気がつく
汗をかいたグラスがそっと
海辺の風をつれてきていた
おかえりの声が聞こえなくても
私はもう悲しくなんかない
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