鎮魂歌/do_pi_can
 
望まない

あんたが、いてくれたらいいけど、

そんな事、無理だよね

あたし、一人で生きて行くからいいけど

たまにつらくなったら

お酒くらい付き合ってね

お酒だけでいいんだから





       彼女の心に吹く風は壮絶で

       僕なんか、生半可なこんにゃくみたいだった

       壮絶な風は、一見可愛く見える彼女の

       そこここに

       様々な傷を残していて

       それらは、鉛の塊のように重かった

       その重さに耐え切れなかったのか、

       一年後に死んだと、

       風の噂に聞いた


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