雨の部屋/虹村 凌
 
諦め、絶望、倦怠、鬱屈
何処からか湧いてでたそいつらが腰にぶら下がっている
不安材料?そんなに生易しいものじゃない
諦め、絶望、倦怠、鬱屈
他人と比べたりなんかしねぇ。不幸自慢もしねぇ
したってしょうがねぇし、どうにかなるものでもねぇ
でも、今のテンションじゃ真っ直ぐ前見て歩けねぇ
ポケットに手ェ突っ込んで、煙草咥えて、壁に寄りかかって
斜めになった世界を眺める

世の中の99%以上が、あまりにもどうでもいい事で構成されている
「俺は必要とされているのか?」
『誰もテメェなんざ気にしちゃいねぇよ』
現実。曲がった背骨に覆いかぶさる、現実
別に必要とされてなくちゃ生きて
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