僕は迷わず選んでいこう/kauzak
僕は迷わず選んでいこう
来るはずの明日の為に
*
何をしたらよいのだろうと戸惑ったまま流れていく
海に向かって
揺れ落ちて溶け行く陽を
君とふたりで見ていたのは
**
溶けるような夜空
瞬く星の光も柔らかく包み込んで
踵を返す
君を忘れようとしたわけじゃないけれど
痛みから逃げようとしていた
痛みを感じないふりをしていた
ふりをするしかなかった
***
夜のプラットホームで立ち尽くすしか
テールランプを見送るしか
僕には手だてがなかった
※「連なるだけの言葉」シリーズ
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