スティグマ/ジャイコ
 

あなたのことばは あたしにささる
まるで十字架に手足を繋ぎとめている楔のように

君を洗脳できるほどの言葉をわたしは持ち合わせてはいないけれど
できることならせめて、わたしはあなたの未練になりたいの


あなたのいたみをわたしは生涯知ることなんてないだろう
でもそのかわり わたしのくるしみを君は生涯知ることなんてないのだ

みごとに存在しているお互い様


見守る神はそこに居る
手も足も出ないあたしの論理を聴きもしないで


介錯なんてしてあげない
泣き叫ぶあたしの声を、意識が途切れるまで聴き続けるがいいさ
その流れ出した血液にわたしのみにくい顔を映して

君がほしになったなら、世界はもっと違って見えるようになるのかしら
せめてそらがもっと綺麗なら、私は笑って送ることができたかもしれないのに

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