孤独な感受性/佐藤
にだけは負けたくない」「◎◎大学に入りたい」「人からどう見られているのだろう」「ハゲは嫌われる」「女優のように痩せたい」「女優のようにきれいになりたい」。
こういった欲望や感情を上手く利用して商売をすると、必ず売れる。商品のタイトルに消費者の求めるものを書いていけばいいのだ。「必ず髪が生えてくる」「◎◎はこうやって痩せた」「東大受験に必須」「差をつける△■学」。
二項対立的な問題も取り扱いやすい。「政治は誰々のせいで腐敗した」「不景気は■●のせいだ」「モテる人、モテない人」「出来る人間、出来ない人間」「勝ち組、負け組の法則」など、など。
これら偏見に満ちた安易な記号化による言葉の数々は
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