孤独な感受性/佐藤
 
感じることこそが、より本質に近いと言うことを知っている。彼らは、「何も分からない」というスタンスで境界に立ち竦み、言葉に侵食されていない領域で、孤独な感受性を育てている。大人でも子供でもない、白でも黒でもない、善でも悪でもない、夢でも現実でもない、主観でも客観でもあり、さまざまな感情と音色が並行に同居しているのだ。そこには、彼らだけの芸術言語が存在し、社会や言語に束縛されることのない、彼らだけの世界が広がっているに違いない。

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