孤独な感受性/佐藤
 
の意味では、言葉では表現しきれないから必然的に生み出された新しい芸術であったといえる。
 言葉は、決して本質ではなく、媒介するモノである。相手に物事を伝える為のツール(道具)であり、あくまでも「本質を指し示すモノ」という非本質的な存在である。であるから、言葉と言うものは、平易な単語だけ用いても、本質に近づくことは出来ない。かといって語彙力を増やし、複雑な言葉を用いて幅広く表現しようとしても、相手に理解できる単語じゃなければ何も伝えられない。
 ではどうすれば本質に近づけるのか。本質に近いものと、決して本質に近づけないものの違い。
 それは、論理性に満ちた直接的な文章なのか、論理性から脱却した
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