孤独な感受性/佐藤
多くの人が、物事にはなにかしらの答えがあると思っていたり、単純になにかしらの答えを期待していたりする。
しかし私たちは最終的に『何も分からない』のである。答えは自分自身で決めていくだけど、何も「唯一の答え」そのものが存在するわけではない。
だから、私たちは『何も分からない』姿勢を、その考え方を、謙虚に自分に課すべきだ。『何も分からない』とは、『何かを探求し続けよう』という意思の現れである。物事を単純化せず、先入観で決め付けず、本質を探っていこうという姿勢である。
それが現代社会では効率化を妨げるということで厄介者扱いされようとも、敢えて私は立ち止まり、常に『何も分からない
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