「かそけき命は鯨の背に生きる」/
Leaf
放浪す}
人間の目に触れたとき
その何倍だと解すれば途端に驚嘆する
が、しかし大海に住む者としては巨体という物差し
余りに傲岸不遜で独り善がりな秤
唖然呆然憮然はお互い様であろう
何より我我は地球史の欠片の小さな、小さな破片なのだから
そして背に生きとし生きるフジツボはその事を知つているよう
秤など意味を為さず息絶え朽ち果てるまでは
互いの櫂を互いの手綱にして放さないのだ
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