誰にも侵されない夕方/
瑠音
ていく潮が
私の自由を拘束し
動けなくなる
海の
空の
一挙一動が気がかりで
命は天に召され
海へ還る
命になる前に
その後に
散ったものすべてがそこで生きているようで
かみさま
わたしは
はきけがしました
うつくしすぎて
どうか終わってしまった恋も
そこへ還してください
いつかもう一度
出会えるように
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