連想/まんぼう
 
僕の窓から
不意に
せせらぎの音が聞こえてきた

じっと聞いていたのに
もう
聞こえない
ジット が続かなくなったのかな

そういえば
小さい頃は
ズ-ット だった
いつか
ズ-ット が ジット
になった

これは時間と永遠の腐れ縁で

だから

縁の下では
蜘蛛の巣が
あの詩人に
見つかってしまうんだな

風はさやかに吹いている

年増婦の低い声

まだ
聞こえない

僕は
さびしくなって
縁の下

置手紙を
探してみる


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