尊敬/唖草吃音
 
僕は親を尊敬する

ある日

親の背中越しに系譜と呼ばれる

歴史的な城が建っているのを見た

気がつけば

親も僕もその城の門番だった

僕は親よりすこし若かった 

それを理由に

僕は門番から用心棒に格上げされ

いつしか親のことを

君と呼ぶようになっていた

僕の尊敬する人は常に過去にしかいない!


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