「原石」/ベンジャミン
 
生きるほどに
すり減ってゆくとしても
僕は原石のままでありたい

たとえ自分の中に
トパアズやエメラルドみたいな
そんなきれいなものが隠れていても
僕は原石でありたい

たとえいびつな形で
透明に輝くことがなくても
いろんなものを含んだものでありたい

それがきれいとは
ほど遠いものであったとしても
それが汚れているとは思わないから

たとえ現実が
僕を削ってゆくような毎日でも
どこか大切なところだけは原石のまま

生まれたままの姿でありたい
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