『敝履&弊衣破帽の尊厳』/Leaf
敝履(へいり)&弊衣破帽(へいいはぼう)の尊厳なぞ、あるのかい
不快な入り口/不快な出口
不甲斐ない朝/不甲斐ない夜
そろり、そろりと近寄る閉塞感
それは深い怠惰な深い深い溜め息だよ
そう、深い溜め息で破れた草履眺める
お誂え向きとやんわり避わす視線
鼻で笑う性善説の妙と猿の群
戦々恐々と密かに鼓動速まる虚ろ気
舌痺れて呂律廻らない事を気付かれぬよう早足に立ち去るべし、と
マニュアルに一言一句違わぬ抜かり無さでその方法を列記
路地裏を知らなくても歩いて行けると但し書き
読み解くとか汲み取るとか総ては電子達に任せなさい、とな
跣はいやだと駄々
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