横恋慕/
aidanico
彼女の傍に頬染めて、
口もまごまご、喋れども
愛しいあの娘の目の先は、
いつも霞が架かってる。
鉛をごろりと入れたよな、
伝えられないもどかしさ、
顔をぱちぱち叩けども、
鏡に映るは自分だけ。
心いそいそ横恋慕、
手足はいつも落ち着かず、
何もないのに手汗して、
足はしっとり冷たいの。
やっとの思いで接吻を、
その後足を絡めども、
腕が中々回らない。
――ふと気付けば夢の中!
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