温室/
フクスケ
毎日同じように
思い出を
過去に追いやる
昼間の温室
外側から見えるのは
ずっと小さかった頃の
私の影
錆びた鉄骨の湾曲と
陽に焼けて
曇りのある硝子
の 青空と積乱雲を
見上げる 私の
封印された
傷のある記憶を
古い温室の
誰も知らない
ある場所に
小さな苦い宝のように
隠す
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