太陽浴/佐藤真夏
 
空の低いところ
まる が
貼り付くさま
きれい
薄紫の
ほくろ ぴたりと
空に寄り添って
引き摺られながら
消えた
また地面の下にゆくね
私の知らない裏側に
混ざりにゆくのね

日々の儚さを語る
日常の一片れ
朝が
風に吹かれ昼の
影が伸びて夜の
波が声の泡を割りつくした次の朝
こうして私に
迫る、
濃さを増した◯が
次の夕闇の入り口で放つ

の弱々しさは 素敵な
怒りで
頼りない私の
泣きぼくろを温め
解放する。
涙の糸が
蚊の鳴くような か細い声が
鋭くなって
鋭くて 痛くて
痛い
絞り出すこと
きれい

ぱちん ぱちん
あたりは もう 夜の 最中
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