通れなくなったトンネル/こめ
 
みな誰でも

夢や思い出を語る

知らない間になくなるのは

お金とほんのちょっとの涙だけ

流石に痛み耐えるだけの人生は嫌だった

希望否それは絶望の親戚

下らない遊びに時間を費やし

その時間で出来上がったものは

生きるうえでは必要は全くないけど

実はそれがないと駄目だった

やむおえず手放した物は

後で取りにこよう思ったけど

大きくなった僕の体では

その秘密基地に繋がるトンネルは

小さすぎて

通る事が出来なかった

後悔はいつも僕の後ろを歩いていた

最後まで取って置いた

とっておきのケーキは

誰かに食べられていた

そんな感じで過ぎていくのが人生

最初はみな同じスタートラインに立ち

そこから零から始まる

そこからどこの道を歩こうが

どこで休もうがどこで転ぼうが

どこで死のうかどこまでいこうか

それは気が向くまま

あなたが決めることです


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