せかいのおはなし/
湖月
ただ思い出してほしくて
その腕を掴んだ
心の中にきらきらひかる世界があって、
その続きをあなたが話してくれるのをずと待っていた
けれども、あなたはそれを忘れてしまったから
わたしは暗い廃墟のような世界のカケラを少しずつひろって
組み立てて、名前をつけた
もう一度ふりかえってほしい
続きを話して欲しい
あなたの支配する心の世界の物語を
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