色鉛筆/
フクスケ
古い引き出しの中
小さな箱の中には
短くなっても
捨てられない
色鉛筆が潜んでいる
もう出番は
わずかしかないのに
正真正銘の色鉛筆が
そこにある
好きな色ばかりが
懐かしい
昔話みたいに
いつか来る
出番を待っている
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