夜の果ての旅(フミタケ/rabbitfighter)/rabbitfighter
 
ペチッと足下がなって気付く
つぶれたキャラメルポップコーンの一粒
金曜の夜に輝きだした女の子たち
指先がおよぎはじめ
どこかへいきたくなる
移動の風景
常磐自動車道
映画館が崩れ落ちている
スクリーンだけが露出している
安いというだけの理由でそれとは知らず着込んだ
モッズコートの初老の小太りな男が咳き込み
ハイ色の背景にとけ込んでいるシーン
ステレオからはテクノミュージックがガンガンにがなり立てているから
三車線の車は音もなく滑りつづけ
スピードメーターはぼやけた温度計のように注意力散漫
追いかけてきたどこかのアホウとチェイス状態
はそのままに
頭の中をぐるぐる回
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