目をつむって/
フクスケ
目をつむれば
何でも見えた
初夏の青空
風の緑陰
遠くばかり
見ていた
君のまなざしが
風にゆれて
それから
ある日
知らない土地へ
気まぐれな
散歩でもするように
出て行って
ずっと 帰らない
いなくなっても
風は無関心に
ふいている
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