塵芥車/
サトタロ
収集コンテナの中に
父がいて
母がいて
息子と娘がいて
つまり家族がいて
シャンデリアの下で
ダイニングテーブルを囲んでいて
つまり家庭があって
ソーサーの上のティーカップには
セイロンのハイ・グロウン・ティー
そういう光景に憧れがありました
回転板と押込板の力強さは
だからそういうことだったんじゃないかと
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