六月の窓/kiriko
 
ドア−に閉ざされ 点から点へ向かい
流れる風景を進んでいく
箱と、なって
運ばれていく

空気に
希望をいつも断ち切られるように
鉄橋に
雲たちは運ばれていく

今も口を閉じたようにして広がる河を
そんな気にちぢれた
レールの真上の
新しい心からどこかへと
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