死んでいくことだけが残された/
こもん
死んでいくことだけが
残された
夜、最後に何を
わたしはしたの
か、分からない
まま、いつの
まにか
閾を越え出ていった、夜が明ける
はるかまえ
きみは目ざめる、きっと
お互いに
訳が分からないまま、わたしも
目ざめる、ただ
死んでいくことだけが
残された朝、最後にきみが
何をしたのか、分からない
まま、かたわらに
残る、そうすることを
誰かが願う
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