にわとり/山中 烏流
 
か、と
尋ね返したら

それ以外の何なのですか、と
隣人は
言ってのけた}



     *



隣人の一日は
日の出から始まる

光を恐れる故に
真っ白に近づいた肌は
蛍光灯のように光って
私と同じように
隣人も
サングラスを手放せない



     *



誰も間違っていないなら

きっと
私はにわとりなのだ


誰も間違っていないから

本当は
最初から、私も



     *





なきごえが、する













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