近所迷惑/
プテラノドン
余裕、
事物としてでなく
魂の電線、
ギター。
路上に仕掛けられた
木片ーその下で
丸い火薬粒が
出番をひかえている。
役者であると同時に
観客である 少年たちは
電信柱や塀の物陰から
様子を伺う
悲鳴に勝る
ボーカルがあるものかと
細いロープにとおされた
衣服がはためく
頭上の、
屋根を貫く
ギター。
大声を張り上げる
老婆以外、
メロディに
支配されたし!
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