白い肌の小瓶/
taznu
成人しても未だ 僕は少年で在った
擬似恋愛と云う名の 温い乳白色の海に泳いで居た時
也以上此処に居れば全身がふやけてしまうと思えど 離れ難く
慰めに水を掬って小瓶に詰め 家へ持ち帰ったのだった
其小瓶が今 真っ白な君と云う夢を見せて
僕をあの海へと誘う
微かに波立って 還りしが と哭くのだ
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