かさねぎ/見崎 光
 

アナタに逢えた日は
何処にも寄りたくないの
薄れた残像に
再び色が塗られたばかりだから
誰も記憶したくない

“お気に入りのTシャツに
真新しい服を重ね着するようなもの”

だから
アナタに逢えた今日は
真っ直ぐ家に帰るんだ
残像を胸に抱えて





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