『グレアを聴きながら蒲公英の行方を想う夕立ち』/Leaf
 


1)
アスファルトの裂け目から
木漏れ日浴びたいが為
懸命に掬おうとした


どこにいたって
どこにいたいんだって


所詮 澆季なんだし
渡世 猟奇なんだし


地味に育ってきたんだよって
理性押し殺したんだよって

雑踏に紛れて
雑草に混じって暮らした


お前は飄逸なんだってさ
底の方から見上げたらどうなんだいってさ


行き交う人達の
笑い声や泣き顔の一部始終を見たことあるのかい


白い綿帽子飛ばそうぜ
もういいだろう

そりゃ切羽詰まってんだって
そういうなよ


嗚呼 FLY いたぶるなよ
嗚呼 CRY
[次のページ]
戻る   Point(1)