ジョーゼット・ヘッドセット・クローゼット/aidanico
たまゆらたまたまたさきのひかるたまをたくしあげわたくしたくされたまままま
とごのまねごとのようなまやかしをまのあたりにしましたのよまままごつきまい
たたねもたらちねのははもたびたびだいたたまごのゆめをあけがたにみたのまま
まらのまさぐりあいなんてまがいものみせてなんてままならないわまりつきうそ
ジョーゼットのショールに、斑の染みを幾つもつけたような、そんなのものを巻
いて目隠しをされて紅いくちびるだけ曝されている。もう何時間、もう何年間。
木洩れ日のようなちらちらとした光が布ごしに衣擦れの音を作って私のまぶたに
触る。くすくす。先に笑いだしたのは鳥たちかしら、それともざりざり
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