凪/北村 守通
 
海に刺されたその日
雲は裏切り
風は行き過ぎた

生意気な
月が笑うた次の日
一緒になって笑う
星達が


  いい加減
  頭にきたので
  砂を
  生贄とした


    彼らは二度と目覚めることはない


灯台の灯は遠く
明日を照らし
海は
静かにゆっくりと
私を刻む


  昼は
  眩しすぎる
  夜は
  長すぎる
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