想い/Kanata.
 
空はいつもと同じ曇り空で
風はなんとなく吹いている
誰の声もしない
そんな気がする

愛しいキミは遠くにいるのかな
烏がかぁ、かぁと鳴く
空に響き渡るその声は
ただ僕を空しくさせた

いつだったか夕暮れを
丘の上で見ていた
赤く染まる空に感じるものは何だったっけなぁ

ただ空を美しいと思えるようなそんな人になりたくて
それでいてキミを捕まえたい
僕の空しさは空を泳ぐ様に
切なさも悲しみも愛しさもまた渦巻くんだろう


僕はただ独り、今佇んでいる

何を想うのか。


烏はまだ鳴いている
僕を笑うかのように
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