ゆっくり歩こう/唐草フウ
 
筆先に
少しついた水を
ふりはらえば
雨もあがった

かならずそこに
たどりつける

ゆびがいたくても
ほほがしくしくしても

なんて濁った川
を体は流れている
発信しつづけてる
きらい

きれいなものが、すきだけど
混濁だって耳のポケットにしまっている
しらんまに

筆の先を少しずつ
とかしながら
せいかつもかんがえも
まわしている






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