『レムとネムの層』/Leaf
 
縦でも横でもいいからさ

自分を半分に切ってみなよ

割れたところからほら

層がみえるよ

まるで切り株の年輪みたいだ

その朴訥として

幼きいたいけな青臭い中心が

清廉で純真なネム(念)だったのに

悪戯なリビドーの連弾演奏によって

生命維持ならぬ抗体の変遷やR・E・M(レム)や恋 (レム)のニューロンたちは

重ね募る時過ぎて想いに邪が混じり枝を繰れば

根っこを煩わす焦燥は吸着し否応なしに養分に変わる

そのくらい呆気なく層となり輪を重ねる

《《《森羅万象》》》みな何かしらに従属し
《《《魑魅魍魎》》》互いに相まみえることを

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