さよなら/夜桜華月
心の何処かで
気づいていた
その刻がいつかは来ると
もう 無理かも知れないと
気づいていたのに
それが怖くて
見ない振りをした
大丈夫 大丈夫
何度となく自身に言い聞かせた
そうでもしないと苦しくて
自分が自分でいられない
そんな気がした
やがてその刻は来た
ずっと前から
わかってたはずなのに
どうして何も変えられなかったのか
自分が自分で嫌になる
けれど
もう どうしようもない
戻ることは出来ないと
知っているから
だから
云うのは 一言だけ
さよなら
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